クリエイティブなお仕事

今、世の中にある仕事を大きな意味で分けると「オペレーション」と「クリエーション」に分けられると思うんだよね。でも実際に日々の仕事では「オペレーション」が大半を占めてないだろうか?スケジュール帳はこれでもか!ってほど、大量のタスクで埋め尽くされる。顧客満足のため、法令遵守のため、CSRのため…、何かと理由をつけては、あっち、こっち、そっちでやること多い。現代ビジネスマンが抱える仕事を分析したとき、「オペレーション」と「クリエーション」の割合はどれくらいになるのだろう?お偉い学者先生、どなたか調べて〜。


「オペレーション」が多い理由は、日本の市場が成熟期(末期)にポジショニングしてるから。成長期に生み出した利益の余白でちまちまと息をつなごうとしてるから、物事を円滑に進めるためには、あれやこれやと試行錯誤する「クリエイション」よりも「オペレーション」が重宝されるのだ。


でも、どの企業も一生懸命努力して、新たなビジネスを興して新たな成長曲線を創ろうとしてるから、「オペレーション」だけで飯を食ってるわけでもない。ただ、一時期(50〜60代の人が若かった頃)と比べれば、「クリエーション」に携われる人は圧倒的に少なくなったと思う。それこそ作れば売れる時代があったし、働けば働いただけ生活が豊かになる時代があった。だから日本人総出で一生懸命働く意味があったんだよね。


今はどうなのか?若者達は安定志向を掲げ、大企業への入社を希望するけれど、そこにあるのは大量の「オペレーション」とほんの少しの「クリエイション」なんだよ。そんな環境の中で仕事をして、「クリエーション」の能力を磨いたり、育てたりできるかっていうと疑問を感じる。仕事を創る力を持たない人間ばかりが寄せ集まった組織が、この先どんな道を歩んでいくのか?想像するだけで恐ろしい。


「オペレーション」が基本となっている仕事が多いから、採用市場では各業務のプロフェッショナルが求められる。適正にオペレートするためにはトライ&エラーなんてやってる余裕がないから、企業の採用水準はどんどん高まるばかり。新卒であれば様々な方向性に伸びるチャンスがあり、将来的に「クリエーション」に携われるチャンスが手に入れられるかもしれない。けれど、現在の就職戦線は厳しく、企業の門戸は狭い。下手に職歴がついてしまえば、その後のキャリアは自ずと選択肢が狭められてしまう。こういう風潮はマジでナンセンス極まりない。


それでも「クリエーション」は求められる。今、僕たちが何を創り出すかによって、子ども達や次の世代に残せる遺産は全く違うものになるだろう。次世代のことはそんなに意識しなくてもいいかもしれないけど、“今”をステキな時間に、ステキな仕事にするために、「クリエーション」に全力で取り組むことだ。立った少しの「クリエーション」でも、その積み重ねが個人のキャリアを大きく変えたり、全体として大きな成果を生み出すことになる。


ね、だから僕らは限られた「クリエーション」を無限の「クリエーション」に変えていく挑戦がいるんだよ!